登山地図について

十数年ぶりに、登山地図(昭文社の山と高原地図)を買ってきました。
皆さんは、山の地図で、地図以外の情報に目を通したことがあるでしょうか?
表紙の地図のタイトル(山域名)面に、「ご使用にあたってのお願い」など、数項目記載があります。そして、版が改定されるごとに修正や加筆がおこなわれています。下記に、私が持っている地図で、時期が異なるものによる違いを紹介します。私が所持している地図は、初めて雲取山へ登った時(1998年版)、毎月のように登っていた時期(2003年2005年版)、今回(2021年版)の3種類です。

2021年版では、環境を考慮した山歩きから、「し尿問題について」の記載がありました。
2021年版と2003(2005)年版と比較した場合、コースタイムの基準が、40~50歳から40~60歳と上限が10歳あがていました。1996年版では、コースタイムは記載されていましたが、対象者の基準がありませんでした。

2021年版
高尾・陣馬
1.地図ご使用にあたってのお願い
→情報は、2020年9月までの調査に基づく
2.登山コースについて
3.遭難防止のために
4.山におけるし尿問題について

コースタイム(凡例にて記載)
①40~60歳の登山経験者
②2~5名のパーティー
③山小屋利用を前提とした装備
④夏山の晴天時

2003年版(2005年版)
高尾・陣馬、奥多摩、箱根、丹沢など
1.地図ご使用にあたってのお願い
→情報は、2002(2004)年12月時点の調査に基づく
2.登山コースについて
3.コースタイムについて
基準
①40~50歳の登山経験者
②2~5名のパーティー
③山小屋利用を前提とした装備
④夏山の晴天時

4.世界測地系について
5.遭難防止のために

1996年版
奥秩父
1.地図ご使用にあたって
2.コースタイムについて
3.登山のルール

※登山地図も、その時代の山歩き形態および社会状況により、記載事項が加筆修正されているのだと感じました。
皆さんが所持している登山地図には、どのようなことが書かれていますか?また、改めて気が付かされたことはありませんか?

Author: hiro2017

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です