新しい地形図を買ったときには、ここを確認しよう。

 今回、奥多摩の地図を買いました。今、持っている地図は2003年版で、20年ぶりに新しい地図を手に入れました。私が持っている地図で一番古いものは、写真の[7川苔・御岳・高尾]で、1993年12月までに調査されたと書かれていたので、1994年版の地図だと思います。山と渓谷社のヤマケイ登山地図帳です。今では、地形図といえば、ほぼ昭文社の山と高原地図となってしまいました。

 この夏、山へ出かけようと新しく地図を購入した方へ
地図を見る場合、地形図だけではなく、それ以外の情報も確認しておきましょう。私は、地形図以外に最低限下記の2ヶ所を確認しています。
1.いつの情報をもとに作成されたものなのか
 地形図のタイトルのすぐ下に、何項目か書かれています。その中には、当該の地形図が、いつの時点で調査した情報をもとに作成されたかということが書かれています。
2.コースタイムの条件
 2023年版では、凡例に以下のように書かれていました。登山計画を立てる場合、所要時間を見積もるためにコースタイムを参考にします。しかし、そのコースタイムは、どのような条件で設定されているのか確認しておくことが大事です。
 2023年版のコースタイムは以下の基準を元に設定
  a)40~60歳の登山経験者
  b)2~5名のパーティー
  c)山小屋利用を前提とした装備
  d)夏山の晴天時
 ※20年以上前の地図では、単独の成人男性を基本にしていました。そして、年齢やパーティーに応じて、2割から5割増しを目安にという書き方になっているものもありました。

その他にも、凡例やその他(問い合わせ、交通機関、必要であれば、キャンプ場、宿泊施設)の情報など重要な記載がされています。
その上で、自分が計画する登山ルートの確認を行ってください。数年前の大型台風の影響か、2023年版では、調査時点で通行止めの箇所が多くみられています。

 ちなみに、古い地図と新しい地図を見比べてみるのも面白いものです。私がよく行く御岳山とよく行った川苔山周辺を見てみました。すると、20年前にはなかった登山道が最新版では、一般道で記載されていました。サルギ尾根が2003年版では、芥場峠から上高岩山までしかなかった登山道が、2023年版では、大岳鍾乳洞まで伸びていました。また、大岳山周辺では、もえぎの湯から登山道ではなかったチクマ山を経て本仁田山へ登るゴンザス尾根が難路ではありますが登山コースとなっていました。

Author: hiro2017

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