20代男性が下山中、道に迷って救助要請があったというニュースがありました。その内容とは、男性が、会社の同僚26人と富士登山中の体調不良により、一人で下山中、救助要請したということでした。その後の詳しい情報がないので、あくまで、個人的な想像と意見を述べます。
会社の同僚26人というと、会社の行事として、登山をしていたのではないでしょうか。ここがはっきりとしません。そして、26人もいたら、登山経験や体力的な個人差も大きく、当然、リーダー、サブリーダーなりの役割分担を行い登山計画も作成していたと思うのですがどうだったのでしょうか。そのうえで、体調を崩したからといって、一人だけで下山させるということは、通常、ありえません。
ここ数年、数人のグループ登山で体調不良やペースが遅いということで、一人だけ別行動を行い、その結果、遭難してしまう事例が時折報道されています。そして、今回は、26人というグループ登山で起きているということに驚きを感じました。
私が知っている安全管理では、一番ペースが遅いものに合わせる。そして、体調不良者が出た場合、登山をあきらめる。もしくは、体調不良者に世話人2名(1名は介護役、1名は伝令役)をつけるということです。
単独登山者だけでなく、グループ登山でもこのような登山をおこなっていると山岳遭難事故も、なかなか、減らないのではないかと感じました。