ここ数年、遭難事故や水難事故などがあっても、新たなニュースがあるためか、その後の検証報道が少ないのではないかと感じていました。その中で、先日起きた学校行事の富士登山で小学生が一時行方不明になっていた事故で、参加した児童と引率していたガイドの証言をもとに検証報道がされていました。
記事の内容を読むと、今回、小学生を引率したガイドは、大人数や子どもを対象にしたガイド経験がなかったのかなと思える発言が多々見受けられました。
その中のひとつを挙げると、原因の一つとして、体力差があり、列がバラバラになったと話されていました。しかし、もしそうであれば、一番遅い児童を先頭に歩かせるべきで、これは、集団で行動する場合の基本です。それができていなかったことに疑問を感じました。
また、第1報でも感じたことですが、はぐれた児童が警察に連絡したこと、その児童を確認した後、また、別の児童4人の行方不明を把握したということ。など、集団行動で疑問を感じることが多い事故でした。本来、途中で小休止を取り、その都度、点呼を取るべきだと思います。
これを教訓に、安全な登山を楽しんでもらいたいものです。