先月の終わりごろ、丹沢の山小屋の空き家問題のニュースがありました。
山小屋は、国管理の土地に立地しており、賃貸借契約により営業を行っています。その為、山小屋の老築化により、契約を更新しない場合、山小屋の解体と植生回復を行わなければなりません。しかしながら、多額の費用がかかるため、契約を更新し、営業を休止している状態になるそうです。
また、アルプスなどでは宿泊客がメインの山小屋ですが、丹沢では、日帰りの登山客が多く、山小屋の営業は採算があわなくなってきているそうです。営業を行っている山小屋も、コロナウィルスの影響で宿泊人数を制限しているところもあり、これから、ますます、営業が困難になる山小屋がでてくるのではないでしょうか?また、以前紹介しました下記の本では、登山道の整備を山小屋のスタッフがおこなっているとありました。
そうなると、山小屋の減少による登山道の整備不良がおこり、反対に、登山者の増加による自然環境のオーバーユースが起こるのではないでしょうか?
必然と行政の介入も必要となってくると思いますが、なかなか、そうとはならないのが現状だと思います。
※写真と山小屋の閉鎖とは関係がありません。