引き返す勇気

山歩きをしていると、天候、リーダー及びメンバの技量を考え、時折、ピークハントをあきらめ、引き返すことも必要となってきます。


特に、単独で登っていると、自分の判断が大きく左右します。

私は、高尾や奥多摩周辺を中心に登っているので、それほど、危険な目に遭遇することはありません。覚えている限りで、ピークハントをあきらめ引き返したのは、唯一、雪の川苔山です。
過去の山行記録を見返す中で、おかしな地図を見つけました。それが、雪の川苔山でした。そこで、今回、「引き返す勇気」について書こうと思いました。

そのおかしな地図というのが、もう20年以上前の状況ですが、本仁田山へ登った地図が瘤高山経由ではなく大ダワ経由で登っていることを見つけました。下りは、瘤高山経由でした。
記録を良くみると、鳩ノ巣駅から川苔山を登る計画でしたが、途中で引き返し本仁田山を経由し鳩ノ巣駅へ下っていました。
この記録を見て思い出したのですが、この時、大ダワから上は、新雪で自分の技術だと無理だと思い引き返すことを決めたのです。また、この時はアイゼンやストックは持っておらず、初めて新雪に遭遇した山行でした。
登山をはじめて初の登頂断念でした。
これ以降も何回か冬に川苔山へ登っていますが、アイゼンを準備し引き返すことはなくなりました。川苔山へは、鳩ノ巣から登ることが多かったです。駅周辺では、まったく、雪がなく、30分ほど歩くと、シャーベット状の雪にかわり、山頂付近に来ると、新雪状態でした。

ここ数年、単独行に関しての記事をよくみかけます。
私は、低山ハイクを中心に登山を続けてきていますが、技術の向上も必要ですが、それと同時に、「引き返す勇気」を持つことも必要だと思っています。

2020年02月01日ヤマレコ

Author: hiro2017

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